根岸台の家Ⅱ



ガルバリウムで覆われた箱の中に、吹抜空間や中間階横入収納、半階ずつレベルをスキップさせた個室を配している。
3階建てペントハウス付の建物なので通常だとその高さに違和感を覚えるが、
2.5階上部をルーフバルコニーのフロアとして外観に安定感を持たせている。
吹抜けに大きく開けた窓からはダイニングに朝日が降りそそぎ、一日のスタートを気持ちのよいものにしてくれるであろう。
また、浴室に面する半屋内のバルコニーは一部が空につながっており、
湯船につかりながらプランター植栽に落ちる雨音が楽しめる。
建築費の減額という目的から大工工事による造作家具を試みたが、
意匠的に許されるラインを探れたのは当事務所の収穫でもあった。


住所:埼玉県朝霞市 / 延床面積:180.39㎡ / 構造:木造3階建